「こども安全と未来」
ロシアの侵攻による戦争がウクライナの地で続いています。今月8日、
首都キーウで最大規模の小児病院などが、ロシアのミサイル攻撃を受け
ました。病院では生後5ケ月の乳児が手術を受けている最中、衝撃的な
爆風に襲われた直後、執刀医師の一人が同僚たちに「みんな生きている
か」と叫んだそうです。医療関係者は血まみれになりながら、壊れた人
工呼吸器の代わりに手動の器具を用意し、天井が崩れる恐れがあり乳児
を抱いて地下室に移動、その後、別の病院に搬送され、一命を取り留め
たそうです。「子どもにも大人にも、あの病院は最も安全だと思われて
いたが、もう安全な場所はどこにも残っていない」とある医師の言葉は
なんと恐ろしく、重い言葉でしょうか。
2022年2月の侵攻以来、ウクライナの医療施設や交通機関などへ
の攻撃は1800回以上で、人口の約40%が何らかの人道支援が必要
と報じられています。崩れた建物と救助したり、逃げ惑う人々の写真(
毎日新聞7月11日)は、現実のものとは思えません。その下に「カザ空
爆 29人死亡」の見出し文字。早く、未来を担っていく子どもたちが安
心して過ごせる世界になって欲しいです。
“私の目は涙でかすみ、はらわたはかき回され、……
幼子や乳飲み子が 都の広場で衰え果てている。………
母親の懐で息も絶えそうときに。…………
あなたの心を主の前に、水のように注ぎ出せ。
あなたの幼子たちのいのちのために、
主に向かって両手を上げよ。
彼らは街頭のいたるところで、
飢えのために衰えきっている。” 哀歌2:11,12,19