「金糸梅」と「紫陽花」
毎年、曇りや雨の多いこの「うっとおしい」時期に、周囲を明るくするように
咲く代表的な花に「金糸梅」(キンシバイ)と「紫陽花」(アジサイ)があります。
自宅の横の公園にも咲いています。紫陽花は、近くの花屋さんが植えたり手入
れもされているようで、手まり型の見事なものもあり、散歩の時は「うっとり」
と魅了されることがあります。
英語で「Hydrangea」(ハイドレンジア)。ギリシャ語とラテン語が組み合わさ
れた合成語で、その意味は「水の器」。
土壌のph(ペーハー)によって色が変わります。紫陽花は、酸性の土壌では
花の色が青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変わるので、「七変化」(しちへんげ)
とか、「八仙花」(はっせんか)という別名もあります。
紫陽花は日本原産ですが、7世紀後半から8世紀後半に編纂された日本最古の
万葉集には2回しか詠まれていません。万葉集には、天皇から農民までの幅広い
階層、土地も東北から九州の人々の4,500首が収められていすが、色の変化は
心の変化に通じるところがあり、敬遠されたようです。
◇紫陽花の 白とは云えど 移る色 (原 石鼎)
◇紫陽花や 赤に化けたる 雨上り (正岡子規)
◇紫陽花や きのうの誠 けふの嘘 (正岡子規)
“草はしおれ、花は散る。
しかし、私たちの神のことばは永遠に立つ。” イザヤ40:8