12-224「あらゆる熱意を傾けて②「徳には知識を」 ペテロ第二1:1~11  (F126)
2024.11.10

お早うごさいます。

◆人口が減少し、少子高齢化社会になり、人間関係が築きにくい時代になっています。
 誰でも、尊敬し信頼でき、好感を持てる人のことは、もっと知りたいと思うでしょう。
しかし、思いがけなく相手のマイナス面を知ると失望したり、ケンカしたり、絶交します。

◆私たちは、神ご自身である主イエス様を知れば知るほど、
“神のご性質にあずかる者”とされて行きます。何と言う驚くべき恵みでしょうか。
・生まれながらの古い性質を持ったままでは、生ける神様と深く交わることができません。
 また、神様が用意しておられる多くの祝福を失ってしまいます。
・ただキリストを信じていても、それだけでは不十分で、霊的に未熟なままで、
  神に喜ばれる歩みはできないと、聖書は教えています。

◆私たちは、主を信頼し、お従いすることにより、
 “神のご性質”を十分身につけるように求められています。

先週は、あらゆる熱意を傾けて「信仰には徳を」加える重要さを学びました。
今朝は、あらゆる熱意を傾けて「徳には知識を」更に増し加える必要性について学びましょう。

<祈り> 十字架による罪の赦しと永遠のいのちを感謝します。

5節“だからからこそ、あなたがたは、あらゆる熱意を傾けて、
   信仰には徳を、徳には知識を……加えなさい。”
 “加えなさい。”とは、私たちは欠けている者、未熟な者で、まだまだ、
   身に着けるべき品性やなすべき大切なことが多くあると言う意味ですね。
私たちには、忘れてはならない大切な努力目標があります。

◆良い習慣や神に喜ばれる性格を身につけ加えて行くには、“あらゆる熱意を傾け”ることです。

◆一番初めに求められているのは『徳』です。『徳』とは、聖書的な言葉で言い表せば、
  キリストの香りを放つ品性、キリストの愛を実行させる性格と言えます。

◆私たちは、キリストを信じる者として、「徳には知識を」を加えるように求められています。
 ペテロが記している「知識」とは、一体何の知識でしょうか。
もちろん、この世の知識ではありません。
パウロは、自分の体験を思い起こしながら、
 “………知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます。
  自分は何かを知っていると思う人がいたら、
  その人は知るべきほどのことをまだ知らないのです。”
          コリント人への第一の手紙8:1~2

◆私たちキリスト者は、この世の知識も、チャンスがあれば、
  また努力して、身につける方が良いのは、当たり前、当然ですね。
使徒パウロは、当時の最高の学問を身につけていエリートの一人でした。
神様は、パウロの知識・学識を豊かに用いられ、2000年前のローマ帝国の全地域に
  十字架の福音を伝えさせ、新約聖書の大部分の手紙を書き残すように導かれました。

◆私たちは、もし、この世の学問、教養を身につけるチャンスを失ったとしても、
  この世の常識・人としての良識を、あらゆる熱意を傾けて、しっかり身につける必要があります。

◆今朝の箇所での『知識』とは、「聖書に通じた霊的な知識」です。
 「私たちが知らなければならない神に関する知識、永遠に関する知識」です。
ペテロの言葉を思い出しましょう。
 2節“神と、私たちの主イエスを知ることによって、恵みと平安が、ますます豊かに与えられ”る
    知識です。
3節“……いのちと敬虔もたらすすべての”知識です。
    “神のご性質にあずかる者”とさせ、人生に変革をもたらす生ける知識です。
 ペテロはこの手紙の最後に、
  “私たちの主であり、救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。
   イエス・キリストに栄光が、今も永遠に至るまでもありますように。”
「命令」と共に「祝祷」を捧げています。 ペテロ 第二 3:18
私たちは、詩篇の作者のように、神のみ言葉を、慕い求めているでしょうか。

◆詩篇119:1,2,17~18,34~37,81,92~93,127,159,165,176

◆箴言1:7“主を恐れることは知識の初めである。”

◆バークレー・バックストンは、イギリスの聖公会から、島根県・松江に派遣された宣教師。
1860年に生まれ、1946年に、85歳で召天されました。
日本の福音派の源流の一つ、松江バンドと呼ばれるクリスチャンの集団を形成した宣教師でした。
「聖霊に満たされる」ことを強調する、いわゆる「きよめ派」の生みの親です。
 7~8年前に、いのちのことば社から、バックストン著作集全10巻が出版されました。
 長年、バックストン聖会が続けられています。神に豊かに用いられた聖徒の一人です。
バックストンの弟子の一人に「笹尾鉄三郎」がいます。
笹尾鉄三郎は、牧師、大衆伝道者、賛美歌作家でもありました。
  私は書斎に「笹尾鉄三郎全集」4巻を持っています。
 笹尾は、バックストンがイギリスから持ち込んだ多くの本を読んだと言われます。
笹尾鉄三郎の作詞した聖歌が、新聖歌に10曲受け継がれています。
  42番「ほむべきかな」、49番は聖餐式でよく賛美する「しみも咎も汚れもなき」
主を愛し、主のみ言葉を愛する神の器の一人でした。

イエス様を愛している人は、よく聖書を読む人です。
表現を変えれば、聖書をあまり読まない、読もうと努力しない人は、
 イエス様を愛していないと言えるのではないでしょうか。
イエス様の語られたみ言葉を思い起こしましょう。
☆ヨハネの福音書14:15,23, 15:10

ペテロは、第一の手紙の2章のはじめに、
 “あなたがたは、すべての悪意、すべての偽り、偽善やねたみ、
  すべての悪口を捨てて、生まれたばかりの乳飲み子のように、
  純粋な、霊の乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。”

◆マルチン・ルーサー・キング牧師は、非常によく知られていますね。
  ノーベル平和賞を受けたアメリカの黒人牧師です。
  黒人たちが公民権を得るために、彼は暴力に訴えないで、非暴力で、
   自分たちの主張を述べ、黒人解放運動に生涯を捧げました。
  1968年39歳の時に、惜しくも凶弾に倒れ、召天しました。
 キング牧師の有名な演説「I have a dream 」があります。
インターネットで調べますと、「キング牧師の部屋」と言うHPにリンクされ、
 「I have a dream 」の原文と日本訳、キング牧師のその時の演説が、生の声で
ダウンロードでき、2~3回聞きました。野外の大群衆の前での演説に大変感動しました。

◆私たちは、キリストにあって「I have a dream 」、
 「私には夢があります」と大胆に語ることができます。

“あらゆる熱意を傾けて、信仰には徳を、徳には知識を……加えなさい。”
 “徳には知識を……加えなさい。”とは、
 私たちの罪の身代わりとなって死によみがえられた救い主・イエス・キリストを
  もっと深く知りなさい。イエス・キリストをもっと具体的に愛しなさいと言うことです。

コロサイ2:3,9(P.403)
“このキリストのうちに、知恵と知識の宝がすべて隠されています。”
“キリストのうちにこそ、神の満ち満ちたご性質が形をとって宿っています。”

今週もイエス・キリストの語りかけに耳を傾け、
 イエス・キリストを見上げ、イエス・キリストに信頼して歩みましょう。


◆応答の時◆ 










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