11-201「自由満喫できる生活」 ペテロ第一2:13~17 (F110)  2024.06.16

お早うございます。

イエス・キリストの復活を記念する日曜日の朝に、教会に集められて、
 三位一体なる神様に礼拝を捧げることができますことを感謝します。

先週は、「旅人、寄留者である者」について学びました。
今朝は、「自由を満喫できる生活」について学びましょう。

<祈り>

この手紙の受取人たちは、信仰の自由を求めて国外に離散し、寄留しているキリスト者たちでした。
11,12節には、
 “……あなたがたは旅人、寄留者なのですから、たましいに戦いを挑む肉の欲を避けなさい。
  異邦人の中にあって、立派にふるまいなさい。………”と勧められています。

◆「立派にふるまう」とは何でしょうか、
13節に、
 “人が立てたすべての制度に、主のゆえに従いなさい。”と勧められています。
  “人が立てた”とは、歴史を支配しておられる全知全能の神の許しの中で、
    国家が定めた“すべての制度に、主のゆえに従いなさい。”と言う意味です。
“主権者である王であっても……”“王から遣わされた総督であっても……”
  主のゆえに従いなさい。”と求められています。

◆私たちの主イエス様は、人の子としてこの世を歩まれ、律法を守り、安息日を守られました。
  税金を納める義務も果たされました。不当な裁判さえも、甘んじて受けられました。

◆この手紙の受取人は、諸外国で“旅人、寄留者”として、生活していました。
自分は、外国人、一時的に滞在している寄留者だからといって、
  その国で、義務を果たさず、責任を放棄してはならないと、ペテロは忠告しています。

◆私たちも、この日本にあって、求められている義務や責任を果たし、
  その結果として、さまざまな利益や権利を受けているのです。
私たちは、日本人として、堺市民として、住民登録したり、税金や年金を支払います。
そうすることによって、国の憲法や法律によって、身分が保障されたり、
   生活が守られます。

16節に“自由な者として……神のしもべとして従いなさい。”
イエス様は、“真理は、あなたがたを自由にします。”と語られました。(ヨハネ8:32)
使徒パウロは、
 “キリストは自由を得させるために、私たちを解放してくださいました”と書き送りました。
                                  (ガラテヤ5:1)

◆有名なアウグスチヌスは、自由について、次のように語りました。
 『自由とは、善と悪のいずれかをとる能力ではなく、常に善を選ぶ能力である。
  神は完全に自由であって悪をすることはできないからである。』

◆私たちは、憲法が保証する「言論の自由」や「表現の自由」また「信教の自由」を持っています。
 それ以上に、聖書のみが与える「罪からの自由」「魂の自由」をいただいています。
◇私たちの魂は、悪や罪、また自分の悪習慣やこの世のさまざまな迷信から解放されて、
  イエス様の十字架による「赦しと自由」を体験させていただいています。
◇今朝、私たちは、良心の呵責や不安や何かの束縛から解き放たれて、
   真の自由を味わっているでしょうか。

17節には、“旅人、寄留者である者”にとっての大切な心得が記されています。
   この節は、幸せな人生を送りたいと思っているすべての人にとって大切な教えです。
①すべての人を敬いなさい。
目上の人、上司などの尊敬に値する人はもちろんの事、すべての人を敬いなさい。
  お年寄りも子供も。青年も大人も。男性も女性も。身分の高い人も低い人も。
無学の者も博学な者も。貧しい者も金持ちも。健康な者も病人も。
信者も未信者も。あなたを愛する人もあなたを憎む人も。→“すべての人を敬いなさい。”
それは、すべての人が“神のかたち”に似せて造られ、“神のかたち”を宿しているからです!
さまざまな違い・相違を越えて、偏見や差別なく、隣人として愛し“敬いなさい”と。
神様が世界のすべての人に、
  “わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している”と語っておられます!

②兄弟たちを愛しなさい。
キリスト者は、キリストの尊い十字架の血によって、罪を赦され、神の子とされています。
そして神の家族の中に加えられています。
同じキリストの血が通うキリスト者同志が、心から愛し合うことが求めておられます。
  “わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます。互いに愛し合いなさい。
   わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。”
                                  ヨハネ13:34
③神を恐れ、

◆1945年、日本が連合軍に降伏した日に、マッカーサー元帥は、
『これから、自分と日本が直面する問題は、基本的には神学上のものである。』と述べました。
彼が意図したのは、「人間の知恵や力には限界がある。これからは、まことの神様の出番である。
  人は神を恐れなければならない。」と言うことでしょう。
終戦後間もなく、アメリカから日本に3000万冊の聖書が届けられ、
戦後のわずか4年間に、2200人の宣教師が派遣されました。→
   それにより、多くの人々が教会の門を叩き、福音と出会うことになりました。

昔も今も、大事なことは変わりません。
 ソロモンが体験し、彼の記した言葉は、今も不滅の光を放ち、私たちに語っています。
  “結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。
   これが人間にとってすべてである。神は、善であれ悪であれ、
   あらゆる隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからである。”
                              伝道者の書12:13,14

◆20年ほど前、私たちの教会が三国ケ丘駅前のラーメン屋さんの二階にあった頃のことです。
その頃は、毎日教会に通って、デスクワークしていました。
 ある日、昼食のために家に帰ろうとしていましたら、不意の来客。70代後半の高齢の婦人。
 教会の看板の言葉が、シャクに触ったのかも知れません? 
 教会の大きな看板には、
 『キリストは、あなたの救い主!』『聖書は、あなたの人生の指針!』と書いていました。
 その婦人は入って来るなり、家族の不幸話と他宗教の非難を、
  お経でも唱えるように、ベラベラと話し出したのです。
 忍耐強く耳を傾け、言葉の合間に、福音を話そうとしても、ああ言えば、こう言うで、平行線のまま。
  2種類のトラクトを渡し、帰ってもらったのですが、階段の踊り場で、
  『キリストは神でない!』『キリスト教は間違っている!』
  と捨てぜりふを残して帰って行かれました。
  後で、入り口のポストを見ると、○○学会の折伏教典のコピーが入れてありました。

◆今日でも、天に向かってツバを吐く、神を恐れない人が多いのは、残念です。

④王を敬いなさい。
 この勧めは、私たちにとっては当然と思えるでしょが、この手紙の受取人である
兄弟姉妹たちは、びっくりしたことでしょう。
当時の地中海世界は、ローマ皇帝の支配下にあり、王=皇帝でした。
  皇帝崇拝をしない者たちが迫害を受けていたのですから、驚くのも無理はありません。
私たちの主イエス様は、政教分離の原則を、はっきりと教えられました。
 “カエサルのものはカエサルに返しなさい。神のものは神に返しなさい。”
                               マル12:17

◆使徒パウロは、ローマ教会の兄弟姉妹たちへの手紙の中の13章1節に、
 “人はみな、上に立つ権威に従うべきです。
神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。”
と書き送り、この世の支配者たちは、“神のしもべ”であると述べ、
 “すべての人に対して義務を果たしなさい。………”(ロマ13:7)と勧めています。

◆最後に、パウロが、青年テモテ語っている言葉を、ご一緒に読んでみましょう。
 “そこで、私は何よりもまず勧めます。すべての人のために、王たちと高い地位にある
  すべての人のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。
  それは、私たちがいつも敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送るためです。”
         テモテ第一 2章1,2節

◆応答の時◆










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