11-200「旅人であり寄留者である者」 ペテロ第一2:9~12 (F109) 2024.06.09
お早うございます。
今朝もイエス・キリストにより救われた者として、またイエス・キリストを知る者として、
創造者なる神、三位一体なる神様に礼拝を捧げることができます。
この驚くべき恵み・アメージング グレイスを心から感謝します。
先週は、「素晴らしい身分を受けている者」について学びました。
今朝は、「旅人であり寄留者である者」について学びます。
<祈り>
この手紙の受取人たちは、信仰の自由を求めて、国外に離散し、寄留しているキリスト者たち
でした。この世的には、不安定な身分で、社会的に弱い立場にいましたが、神の前には、
9節に記されているように、4つの「素晴らしい身分を受けている者」たちでした。
①選ばれた種族。
②王である祭司。
③聖なる国民。
④神の所有とされた民。
使徒ペテロは、説明を必要としないほど単純明快な言葉で、
異国の異邦人たちの中にいる兄弟姉妹たちを励ましています。
11,12節のみ言葉を読んでみましょう。
“愛する者たち、”と呼びかけられてることに心を留めましょう。
この手紙を書き送ったペテロは、イエス様から前もって言われていたのに、
イエス様を3度も「知らない」と否定してしまったのです。
ペテロは、自分の愚かさ・弱さを知った時に、男泣きをしたのです。
復活されたイエス様は、ガリラヤの岸辺でペテロに会われ、
“あなたはわたしを愛するか”と3度も質問されました。
◆26年前に、ホサナの開拓伝道をゼロから始める時に、親族の方から聖地旅行に行きなさいと
指定献金を受けて聖地イスラエルに行くことができました。
聖地旅行の観光スポッとの一つは、ガリラヤ湖畔のイエス様とペテロの像のある所です。
イエス様の言葉に圧倒されるかのように、ペテロが後に仰向けに倒れさうになっています。
その側に「ペテロの教会」と言うのがあって正面に「大きな岩」がありました。
とても印象的でした。
ペテロは“あなたはわたしを愛するか”と3度も質問され事により、
本当の愛は決して裏切らない、真実な愛であることを身をもって体験したことでしょう。
ですから、ここでペテロが“愛する者たち”と呼びかけた言葉には、非常に重みがあります。
11節で、ペテロの言いたかった意味は、
「私の手紙の受取人たちよ。あなたがたが信仰の自由を求めて、どんなに遠くへ行って、
どんなに苦しい試練に直面していても、
私はあなたがたのことを決して忘れず、あなたがたを愛していますよ。」
今朝、神様は私たち一人一人に、面と向かって
“愛する者たち”と呼びかけていてくださいます。
預言者イザヤは“わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。”
と語っています。 イザヤ43:4
ペテロは、“愛する者たち”と呼びかけた後、手紙の受取人たちの信仰的な立場を
称賛するかのように“あなたがたは旅人、寄留者なのですから………”と書き記し、
消極的な勧めと積極的な勧めをします。
◇私たちは、明確な目的地である・魂の永遠のふるさとである天の御国を目指して旅する
旅人です。この世では、一時的な寄留者であると自覚する必要があります。
ですから、この世にどっしり腰を下ろしたり、この世のものを追い求めて、
大切な永遠の目的地を見失わないようにしたいものです。
◆ゴスペル・シンガーソングライターの草分けであった小坂忠さんは
4年ほど前に、ガンで亡くなられました。
私がMBの名古屋の藤が丘教会の牧師であった頃、長男がギターを引き始めていたこともあり、
小坂忠さんと岩渕まことさんをゴスペル・コンサートにお招きしたことがあります。
その中に「歌う旅人」も賛美されました。非常に反響の大きな集会でした。
今のように、テレビやインターネットも普及していなかった、霊的に渇き切った時代でした。
◇旅人、寄留者への 消極的な勧めとは、“……たましいに戦いを挑む肉の欲を避けなさい”と。
信仰生活の戦いの一つは“肉の欲”です。
生まれつきの古い性質のさまざまな欲望です。
その欲望は、“たましいに戦い”を仕掛けて来ますので、
“避けなさい”と言われています。
欲望から逃げなさい。逃げるが勝ちです。
マルコ7:21~23(P.80)
◇旅人、寄留者への 積極的な勧めとは、“異邦人の中にあって立派にふるまいなさい”と。
“異邦人”とは、創造者なる神を認めず、自己中心に生きる人々です。
“立派にふるまいなさい。”
ギリシャ語の意味を取り入れた詳訳聖書では、“尊敬されるように、正しくふるまいなさい。”
イエス様の言葉によれば、「地の塩、世の光」として、ふるまいなさいと言えるでしょう。
“……神の訪れの日に神をあがめるるようになります。”
神がこの世に訪れる日に、神の審判が下る日にと理解できます。
◇今は、グレーゾーンに属する日です。さまざまな問題が未解決のままです。
しかし、やがて、神様が最終的に審判を下され、事の決着がつくことになります。
ルカ19:37~48(P.159)
今の時代は、終末時代ですから、私たちは、毎日毎日、神と神のみ言葉を信頼して、
いろんな問題を神様にお委ねして、過ごせば良いのです。
◆ヘブル11:13~16(P.452)
◆今週も私たちは、過ぎ去る時間に押し流されたり、肉の欲望に負けたりしないで、
“異邦人の中にあって立派にふるまう”ことができますように祈りつつ、
主イエス様にお従いしましょう!
◆応答の時◆